格差の意識 2
先進地並み、世間並みになろうとする格差是正の運動が「均てん努力」です。
「均てん」とは文字どおり「等しく潤おう」の意味であり、均露への願望はいわば横並び平等主義です。
他の人、他の地域がいいおもいをしている、上等の暮しをしている、便利で快適な生活をしている、立派な施設にめぐまれている、それなのに自分たちのところはみじめである・・・
自分も、自分たちの地域も同じになってしかるべきではないか、格差が放置されているのはおかしいではないか、損をしている、我慢できない、ガンバローということになります。
柳田国男氏の言葉では
「何とかして坐ながらこれを有利にしようと心がけ」ようということになるのです。
そのためにはどうすればよいか。
「知らずに国恩の一部分を棄権」していないかどうか「気遣い」、他の人、他の地域がなにを得たかを見のがさず、応分の「菓子」(=利益、処遇、配慮等)を獲得することです。
柳田氏は、この「均てん努力」には「いわゆる県出身の先輩も参与し、ことに代議士を心掛ける人びとが、いくぶんか問題を作り出す傾きもあった」と述べています。
均てん努力の担い手として地元出身の政治家が重要な役割を果たしていることを示唆しています。