完全な台所に向けて 5
1989年1月のある金曜日の晩、リンジーはテレビで誰かがスクランブルエッグを食べているのを見てしまいます。
それだけで彼女には十分でした。
彼女はどうしてもとそれを欲しがり、ついに両親は折れてしまいました。
「それは今でも悔やんでいますよ。」
・・・とリチャードは言っています。
母親のパメラはさっと立ちあがり、卵を2つとってきて電子レンジに入れました。
パメラは2分(とあと30秒)もすれば熱が通って固くなると思いました。
「卵の中に何か悪いものがはいっていても、あとの30秒でやっつけられるだろうと思いました。」
娘のリンジーはそのスクランブルエッグを1さじ1さじおいしそうに食べました。
2日後の日曜日の夜まで何ごともなかったのですが、やがて彼女は気持が悪くなりはじめます。
パメラは思い出して言います。
「月曜日に医者へつれて行きました。
医者は扁桃腺だと言ってペニシリンをくれましたが、そのため10倍もかわいそうな目にあわせてしまいました。
そのとき娘はひどい下痢でした。」

